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カフェインがパーキンソン病に効果的

コーヒーに含まれているカフェインEHTがパーキンソン病や認知症などの脳神経の病気の進行を遅らせる効果があると報告されました。

 

コーヒー摂取量が多い人はパーキンソン病のリスクが低いと言うことは一般的にもよく言われています。スタンフォード大学の研究によるとコーヒーに含まれている2つの成分であるカフェインとEHT(eicosanoyl-5-hydroxytryptamide)がαシヌクレインよる脳の攻撃から守る働きがマウスの実験報告として発表されました。

 

パーキンソン病ではαシヌクレインが過剰にできることで、レビー小体と呼ばれる物質になります。このレビー小体が異常に活性化する事で、脳にダメージをもたらすのですが、その働きを抑えるために役に立つのがPP2Aと呼ばれる酵素です。PP2Aは、レビー小体を形成するαシヌクレインを排除する働きがあります。コーヒーに含まれるEHTがこのPP2Aの働きを活発にする効果があるため、このPP2Aが活発になる事で、実験マウスのPDの症状に改善がみらたようです。しかし、EHTやカフェイン単体で摂取してもPDの症状改善には繋がらなかったので、カフェインとEHTが同時に必要との報告があります。

 

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ここからは個人的な意見です。

コーヒーがPDに対してとても効果が出ていると言っても、まだ動物実験レベルでの内容です。もちろん、沢山の情報を自分なりに分析して知識として得ることはとても大切だと思いますが、TV番組で取り上げられたからと偏ったダイエットや健康法は少し疑問に思います。PDにコーヒが良いからとコーヒーを飲みすぎて胃を痛めてしまうのも問題ですので、何事もほどほどに。