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WPCのプログラム構成は?

 

世界パーキンソン病学会には一体どんなプログラムがあるのかとよく質問されます。市民講座のような無料のレクチャーとは違い、沢山の講座・講演はもちろんの事、運動プログラム、無料のマッサージルーム、アート・音楽のエリアから介護者憩いの場、シアターや展示会場など幅広く用意されています。

 

1.基調講演

プログラムは大まかに基礎研究、臨床ケア、パーキンソン病患者の生活に関わるトピックのような大規模な基調講演や小規模で行われるクラスもあります。大規模な基調講演では日本語の同時通訳が付きます。小規模のクラスでは、京都大学の医学部学生さんやボランティアさんの協力により通訳の入るクラスもあります。仮に通訳が入っていないクラスでは講演スライドに日本語訳が入っていますので、安心してご参加頂けます。

 1)Hot Topic:最新トピック

 2)Plenary Sessions:本講演

 3)Special Lectures:特別講演 

 4)Parallel Sessions:並行会議(議題ごとに部屋が別れて行われる少人数講演)

 5)Workshops:ワークショップ(少人数講演で演者に直接質疑応答が出来る人気のクラス)

 6)Daily Wrap-up panels:演者による一日のまとめ

 

2.ウェルネス・ウェイ(オアシス空間)

  1)リニューアル・ルーム

 パーキンソン患者・家族、セラピストの他、どなたでも参加できるクラスです。基調講演のように座学ではなく運動プログラムなので、実際に動いて体をしっかり動かす内容のクラスばかりです。

例えば、太極拳、PDダンス、歌のクラス、ボクシング、リハビリ運動クラス、ヨガ、ドラム演奏や音楽など幅広く様々な内容となっています。

  2)リラクゼーション・ルーム

パーキンソン患者の方や介護者の方が、少しでも身体が楽になるようにと15分の無料のマッサージ、ストレッチ、気功(Reiki)などを用意しています。

  3)クワイエット・ルーム

パーキンソン患者の方が横になったり、仮眠を取ったりと体を休め、薬を飲んだりとゆっくり出来るリラクゼーションルームが用意されています。そこではマインドフルネスのような瞑想の時間も自由に参加する事が出来ます。

  4)ケアアートナーラウンジ

ここは介護者の交流の場所となっています。ここは英語と日本語対応となっています。海外と日本での医療・介護事情も違いますので、日本のケアマネ、ソーシャルワーカーや看護師の方が常時対応出来る場所です。介護者同士の交流はもちろん、専門家への質問が気軽に出来ます。

 

3.アート・ウォーク

 

この空間は芸術性を楽しむ為の空間です。絵画、歌、ダンス、音楽などのアートはパーキンソン病学会においてとても重要な役割を持っています。アートや創造性は精神を高めたり、勇気をくれたり、病気の事を忘れて楽しい時間を過ごす事が出来ます。だからこそWPCではアートや創造性を大切にしています。

 

4.展示会場

パーキンソン病に関連する商品、教育プログラムやサポートグループなど盛りだくさんとなっています。