
昨日8月25日日曜日に埼玉県医療法人青木会の主催するシンポジウムに参加しました。
そこでパーキンソン病薬のガイドラインの製作者の一人仙台西多賀病院院長 武田 篤先生のお話をききました。
パーキンソン病では、脳内黒質でのドーパミンとアセチルコリンのアクセルとブレーキの役割のバランスが崩れる(アクセルであるドーパミンが減り、ブレーキとなるアセチルコリンが効きすぎる)とされ、ドーパミンの効果を妨げないバランスを保つため抗コリン薬が処方されています。この薬はパーキンソン病の筋固縮や振戦に対して使われる事が多いようです。
しかし最近の研究では、パーキンソン病の方は一般の方に比べてもアセチルコリンの分泌量が少ない事、アセチルコリンは脳内の他の部位での必要性があり、アセチルコリンの更なる減少は、転倒リスクが上がるという報告がされています。これに関して、武田先生は、抗コリン薬を減らす方向の必要性について話をされていました。また、抗コリン薬は、パーキンソン病の処方される薬の他に、市販の風邪薬、抗ヒスタミン薬、頻尿を抑える薬にも含まれていることにも注意をするようにとお話をされていました。
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