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パーキンソン病にはComplementary Therapies

イギリスのパーキンソン病協会のホームページにも、パーキンソン病と上手に付き合っていくためには毎日の薬、セラピーと運動がとても大切ですと説明されています。その中のセラピーの部分にはTraditional TherapyとしてPT,OT,STの事について語られていますが、それと同時にComplementary Therapyも大切だとされています。

このComplementary Therapy(コンプリメンタリーセラピー)とはなんの事なのでしょう?

この言葉とペアーで使われる事もある言葉に、Alternative medicine(オルタナティブ メディスン)とも表現されます。この二つの言葉は「補完・代替療法」と表現されている事が多いようです。

 

TraditionalとComplementary療法の大きな違いは、Traditional medicine/therapyは研究データーに裏付けられるいわゆる西洋医療なんです。それに対してComplementaryセラピーなどはデータが不十分であったり、立証が難しい治療法やセラピーがこの部類に属します。なので、東洋医療や民間療法などはこのcomplementaryに分類されると考えると分かりやすいと思います。

 

ではイギリスのパーキンソン病協会では、どんな内容がコンプリメンタリーセラピーとして紹介されているのでしょうか?

アルファベット順で説明しています。それぞれ紹介すると凄い情報の量になりますので、それぞれの内容は次回ご紹介したいと思います。今回は先ずはどんな内容がコンプリメンタリーセラピストとして紹介されているのかシェアしたいと思います。

 

1.Accupuncture(鍼治療)

え?? 針の治療は伝統医療ではないの??とビックリされた方は多いかと思います。西洋医学において東洋医学の「気」だとか「針・お灸」の効果は立証しずらいことから、保険会社により保険適応にならない事が多いのがAccupuncture(アメリカベースの話です). 最近は東洋医学が見直され論文もどんどん発表され、多くの方に支持されています。

 

2.Alexander Techniques(アレクサンダーテクニック)

3. Aroma therapy(アロマセラピー)

4. Art therapy(アートセラピー)

5.Ayurveda(アーユルベーダ)

6.Bowen techniques(ボウエン・テクニック)

 →このボウエン・テクニックは知りませんでした~。オーストラリアから伝わった手技療法のようです。もう少し調べてから今度情報をシェアしたいと思います。

7.Chiropractic(カイロプラクティック)

8.Conductive education(コンダクティブ・エジュケーション)

9.Feldenkrais method(フェルデンクライス・メソッド)

10. Herbal medicine(ハーブ療法)

11. Homeopathy(ホメオパシー)

12. Massage therapy(マッサージセラピー)

13. Meditation and relaxation techniques(瞑想・リラクゼーション)

14. Music Therapy(音楽療法)

15. Osteopathy(オステオパシー:日本の整体術のような感じ)

16. Reflexology(リフレクソロジー)

17. Reiki (レイキ)

18. Shiatsu(指圧)

 

これだけ見ても、本当に沢山のコンプリメンタリーセラピーがありますね。日本では医療保険で訪問鍼灸などもありますが、アメリカだけでなくイギリスでも海外では伝統的な医療とみなされていない事も多いようです。

 

わたしが考えるセラピーはそれを受ける人が心地よかったり変化を感じれば、それは立派なセラピーではないかと思っています。日頃から色々な事を考え向き合わないといけない状態なら、なお気持ちが少しほっこりする時間は必要だと思います。これをきっかけにあなたに合うコンプリメンタリーセラピーを見つけてみるのもいいのかもしれません。