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医療用マリファナ

マリファナと聞くと日本だと直ぐに違法ドラッグだ~!となってしまいますが、世界で何が起こっているのかの話です。実は世界的に見ても医療用のマリファナの使用が合法化されている国は実は増えています。医療用では慢性の痛み、精神疾患、難病の方に対してのアプローチが多いようです。ちなみに日本は研究目的であっても大麻の栽培や使用は禁止されています。ですので、日本から出ている論文はありません。それくらい日本ではガチガチに厳しい状態です。

今回はカナダのグエルフ大学の論文を紹介したいと思います。どんな研究なのかというと、大麻の抗炎症作用と鎮痛効果はアスピリン(市販薬)よりも効果が高いという内容です。

 

今回の研究結果としては大麻は中毒性の危険性もなく、市販薬のアスピリンより30倍の抗炎症作用効果があると発表されています。研究では大麻にはとても大切な二つの要素、cannflavin A and cannflavin Bがり、その物質は大麻特有のフラボノイドとして知られている物質から形成されています。この物質自体は1985年に発表はされていましたが、カナダでは大麻の規制などの影響を受け研究が進んでいませんでした。しかし近年カナダでの大麻が合法化となったのを受け、大麻の研究が一気に飛躍しました。まだまだ研究は必要ではありますが、自然療法の一部として可能性があると考えられています。

 

治療の目的としては慢性の痛みに対して。現在使われているオピオイド系鎮痛剤は中毒性がある事が問題です。

 

しかし大麻物質のCannflavinでは向精神作用がなく、炎症抑えるため、理想的な鎮痛薬となっています。

 

大麻物質のフラボノイドは果物、野菜、菌類、ハーブなどにも含まれており、中毒性を誘発することもありません。

 

 

今の段階では自然の大麻から取り出される量も少なく、経済的に利用できる段階ではありませんが副作用や中毒性のない大麻治療薬が出来るのもすぐかもしれません。

 

日本では今後の展開が気になりますね。。。

 

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